最初だけ無料のサービス、無料体験、無料相談窓口などなど、私たちの周りには無料の商品やサービスが山のようにあります。なぜ人は“無料ビジネス”に惹かれてしまうのか、行動経済学で解説します。
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「無料」にはワケがある

最近は、様々なサービスにおいて、「無料」がデフォルトになりつつあります。ネットのニュースはその多くは無料ですし、中には紙の媒体でも無料のものもあります。SNSも利用料を取ることはまずありませんし、多くのサービスが無料で提供されています。

もちろん、それらのサービスを提供する側にとってはビジネスですから、儲けが無いのにやっているわけではありません。利用者からお金を取るというビジネスモデルではなく、広告主から料金を取るという構造になっているからビジネスが成り立つのです。考えてみれば民放のテレビも同じ構造です。単に情報媒体が広がったことによってそういった収益構造のビジネスが拡がってきているということに過ぎません。