手紙やカード、名刺は添えるべきでしょうか?

手紙やカードを添えると、より相手を思う気持ちが伝わります。贈る品にリボンがかかっている場合は、リボンにカードを挟んでお渡しします。のしの場合は品物に貼ることは避け、品物を渡した後に手紙やカードを渡しましょう。名刺を添えるのなら、名前を書いたのし紙をかけたほうがスマートです。

渡すタイミングは、いつがいいでしょうか?

個人宅では、部屋に通されて挨拶を交わした後、「ご家族の皆さまで召し上がってください」「甘いものがお好きとうかがいましたので」など、一言述べて風呂敷や紙袋から出してお渡しするのが正式です。ただし冷蔵や冷凍が必要な品や花や鉢植えは、玄関で渡します。ビジネスの席では名刺交換の後、仕事の本題に入る前に。会食時は先にお渡しすると相手が品物を持っていなければならないので、見送りの際に渡すといった配慮が必要です。お渡しする場合も、受け取る場合も、品物を床に置くのは失礼にあたります。

必ず袋から出して渡さないと、失礼にあたりますか?

袋は風呂敷と同様、手土産を持ち運ぶ際のほこりよけですから、品物は袋から出してお渡しして、袋や風呂敷は持ち帰るのがマナーです。訪問先では、出したあとの袋や風呂敷は手早くたたみ、自分の下座に置いて持ち帰ります。ただし会食場所など、相手も外出先で、袋があったほうが持ち運びに困らない場合は、袋のままお渡ししてもよいでしょう。袋の持ち手と底に手を添えて「袋のままで失礼いたします」と一言添えます。

いただいた手土産は、その場で開けても失礼にはあたりませんか?

お客さまをもてなす準備をしていなかった、という意味にもとられることなどから、本来はいただいた手土産はその場では開けず、お客さまには出さないのがマナーです。最近は、親しい間柄の場合は相手の気持ちをくんで「お持たせですが」と一言添えて、いただいた手土産を開けて出す場合もあります。ただし、年長者の中には持参した手土産をその場で開けることを失礼ととる方もいるため、あくまでも状況を見極めて対応することが大切です。

中身について、説明をしたほうがよいでしょうか?

マナーの基本は「相手の気持ちに立つこと」です。例えば生菓子で日持ちがしない場合は「生菓子で日持ちがしないのですが、会社の近くの評判店の品です」など、押しつけがましくならない程度に説明をしてもいいでしょう。一言添えたほうが相手にとって親切かを基準に判断しましょう。