客室って快適なの?

クルーズで旅を左右するのは、部屋選びかもしれない。それによって価格も変化するので、旅をどう楽しみたいか個人差があるだろう。

ダイヤモンド・プリンセスでは部屋のカテゴリーは大きく5種類ある。上から、スイート、ジュニア・スイートは、バスタブとバルコニーが付いた部屋。海側バルコニーは、その名の通り海に面したバルコニーとシャワーが付いた部屋で、それ以下の海側と内側と呼ばれる部屋は、バルコニーがなくシャワーが付いている部屋だ。内側になると、窓がないので室内から海を臨むことはできないが、「部屋では寝るだけ。船内のいろいろなエンターテインメントを楽しみたい」という人にはいいかもしれない。「バルコニーで海を眺めながらワインを飲みたい」人には、もちろんバルコニーありの部屋だろう。

(左)ツインの海側バルコニーの部屋。シングルベッド2台とテレビやデスク、シャワーブースやトイレがそろい、クローゼットもついていて快適(右)長い廊下の両側に客室のドアが並ぶ。2日目には、自分の部屋に近い階段やエレベーターを把握し、ショートカットで動けるように

ちなみに船内は長細いため、部屋は長い左右の廊下2本の両側に位置しており、ずーっと部屋のドアが片側に60室以上並んでいる。慣れるまでは部屋番号を頼りに自室を探しながら、迷子になりそうだった。

船内でも運動不足にならない

プリンセス・クルーズの日本発着クルーズの場合、短くても5日から、長いと2週間以上になってくる。そんなに長い期間を船の上で過ごして飽きないのだろうかという心配もあるだろう。ましてや海を毎日眺めていたら、さすがに美しくても飽きてしまう。

そんな心配はご無用。毎晩部屋には翌日の日程とプログラムのスケジュールが書かれた船内新聞と呼ばれる紙が配られる。朝から深夜まで盛りだくさんのイベントが船内のあらゆるところで開かれていて、どれに参加しようかワクワクしながら選べる上に、ほとんどは無料イベントだ。

さらにデッキの巨大スクリーンでは、話題の映画を上映し、その時間になるとポップコーンまで配ってくれる。音楽が好きならば、船内のあちこちでやっている演奏を聞いてあるいてもいいし、美容に興味があればヘアーカウンセリングやメイクレッスンなどに行ってみてもいい。

デッキの巨大スクリーンでは、話題の映画がよく上映されている。夜は、星空を眺めながらのんびり見るのも楽しい。

そして、船の上での運動不足を解消する施設も充実。利用し放題のジムはもちろんのこと、室内、室外のプールもそれぞれある。さらに船内プログラムの中には、「ズンバ」「ラインダンス教室」「社交ダンスレッスン」「ヨガ」などもあり、参加自由。興味半分で行ってみたズンバレッスンは、普段着からスポーツウエアの人まで100人くらいが集まり、インストラクターの陽気なトークとダンスに合わせてみんなでノリノリに踊っていた! 年齢層も20〜70代以上と幅広く、うまい下手を気にせずとにかくみんな楽しんで踊るという雰囲気が何より入りやすく、ついつい一緒に踊ってしまう。30分もすると、じんわり汗ばんで気持ちもアップ。夜にはフォーマルなダンスパーティーなどが開かれる日もあるが、こういうレッスンに参加しておくと、抵抗感なく楽しめるかもしれない。

ちなみに一人で旅行に来ている人も案外多く、そういう人たちが集まって交流できるイベントもある。男女問わず旅の友達を作ってみる機会にもなるそうだ。

(左)開閉式のガラス天井のある室内プールエリアは明るくて気持ちがいい。(右)船から見る夕日はまた格別。仕事や喧騒から離れて、ぼーっと夕日を眺めるぜいたくな時間を楽しみたい。