▼見るべきポイント 1
ビジネスモデル
たとえばフリマアプリの「メルカリ」は、女性向けカテゴリーや海外戦略の強化といった戦略を公開。内容に共感できれば、その企業をより応援する気持ちが生まれるはず。
▼見るべきポイント 2
どんなリスクがあるか
「メルカリ」を例に挙げると、業界の成長性が伸び悩むリスク、競合他社が伸長するリスク、決済に関する法規制のリスク、自然災害リスクなどを列記している。

PERや配当利回りで、チャンスをつかむ

株は安く買って高く売るのが理想。なるべくいい株が安くなっているときを見計らって投資したいものです。

それを見極めるのに有効なのが、株価指標。さまざまな種類がありますが、ここでは特にメジャーな「PER(株価収益率)」と「配当利回り」を紹介します。

PERは、株価の割高感を示すもの。業種にもよりますが、大体30倍を超えていたら株価が高すぎると考えるべきでしょう。

配当利回りは、現在の株価に対し、配当をどれだけもらえるかを表す指標。株価が下がると利回りは上昇しますが、好業績の企業が2%以上の配当利回りになっていたら、買いの好機と捉えることができます。

▼PER(株価収益率)とは?
PER(倍)=株価÷1株当たり純利益(EPS)
株価を利益で割って算出するので、株価が低ければPERも低く、株価が高ければPERも高くなる。ちなみに、東証全体のPERは約15倍。体質的にPERが高い業種もあるので、同業他社と比較するのが理想。
▼配当利回りとは?
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷株価
企業の多くは、年に1、2回、株主に対して配当の形で利益を還元。株価が安くなると配当利回りは上昇。業績が悪くて株価が暴落し、配当利回りが高くなっている場合もあるため、配当利回りは高ければいいとは限らない。
山田真哉(やまだ・しんや)
公認会計士・税理士・作家
一般企業退職後、公認会計士に。2004年独立、声優・作家・音楽家などエンタメ専門会計事務所の所長に。著書『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)がベストセラーに。