相手に委ねすぎるのも、正しすぎるのもNG
――40代女性が婚活で陥りがちな失敗はなんでしょうか?
【佐藤】イニシアチブを男性に委ねすぎて失敗する例は多いですね。恋愛経験の少ない女性は世代的に男性を立てたほうがいいという意識もあるのか、婚活で出会っているのにプロポーズを引き出すところで、あくまで受け身でいようとする。
【大西】結婚相談所では紹介から成婚までの期限があるので、自分で聞けない女性は相談所を利用するのもいいと思います。
【佐藤】意外と男性って女性が思うほど無責任じゃないというか、ストレートに聞けば結婚を考えていると答えてくれたりするものです。
【大西】キャリアのある女性に多いのが“正しすぎる”人。お見合いで断られても、自分の正しさを主張する。「自分は正しいあいさつをしたし、正しいアプローチをしたのに、なぜ正しい愛が手に入らないんだ」と苦悩してしまいます。パートナーシップにおいては、間違っていないということは大事じゃないんですけどね。
【佐藤】大西さんの著書にあった不倫問題も、婚活における裏テーマですね。女性として一番良い時期を不倫で費やしてしまう。働いている女性にも多いパターンです。
【大西】不倫しながら婚活するとまずうまくいきません。男女の縁はひとつしかなくて、不倫という拘束力の強い縁があると、それを手放さない限り新しい縁はやって来ない。
【佐藤】略奪婚の成功は2%ぐらいですから。ほかにも、長年付き合っているけれど結婚してくれない彼というパターンもありますが、その人に運命を感じているのなら、当たって砕けろの精神で動いてほしいですね。
【大西】彼に結婚願望がないから別の人とお見合いしたいという女性がいたのですが、男性が彼女を失って初めてこの人しかいないと再選択してくれて、結局その人と結婚しました。そんなふうに伴侶となる男性は近くにいる場合も多いです。実は私も25人とお見合いして結局、一番近くにいた男友達と結婚したんですよ(笑)。