キャリアを優先した、頭脳派女子の婚活は?
――実際に40代で婚活を始める女性にはどんなタイプが多いですか?
【大西】すでに20代で結婚した人は「結婚する」こと自体が夢だったという人が多いんです。それとは対照的に40代女性は仕事での自己実現が夢。若いときから「この仕事に就きたい」「起業したい」という目標を優先し、その時点では結婚願望がほとんどなかったというタイプですね。
【佐藤】真面目な人が多いです。私はそういう優等生タイプを“頭脳派女子”と呼んでいますが、努力とか根性で人生を乗り越えてきたタイプ。
【大西】仕事での夢をかなえたあとに結婚を考えるんですが、自分の好きなことがわかっているので、カスタマイズした結婚を選ぶ。世間一般では40代で結婚したというと“モテない”人と見られがちですが、実はクリエーティブな結婚をしていると思います。
【佐藤】その一方、まだ常識にとらわれている人も多いですね。世代的にも団塊ジュニア、デフレ世代なので、基本的に人生に真面目。親の押し付けた理想の結婚像を内面化している場合もあるので「それは本当にあなたの希望する結婚なの」と問いかけ、刷り込みを剥がすようにしています。
【大西】佐藤さんのおっしゃる“頭脳派女子”はピュアな存在ですよね。
【佐藤】そうなんです。話を聞くと、恋愛の概念が中学生ぐらいの段階で止まっている(笑)。仕事は大人としてできるのに、恋愛は子ども。男性に甘えることが負けだと思っちゃっているようなところがあります。
【大西】結婚をスムーズにできる人は計算して動けるんですが、ピュアな人は「愛って神聖なものだ」と思って、お金を払って婚活サービスを利用するべきではないと考えたりする。
【佐藤】ときめき重視なんですよね。職場に気になる男性がいても、恥ずかしくてアプローチできない。そういう人には「仕事モードで彼の反応をリサーチして」と提案します。「彼の瞳の黒目に映っている自分の姿を確認してきてください」と(笑)。
【大西】すごいアドバイス! でも、男性から見てもピュアな女性なんて良いことしかないので、婚活市場に出れば、強い武器になると思います。