どんな職種で独立する人が多いの?

企業を退職して法人を設立する人もいますが、多くの人がまずは個人事業主になる道を選びます。職種にもよりますが、企業などに数年勤めてスキルを身につけて独立する人もいれば、好きなことを仕事にするために独立する人もいます。

個人事業主として働ける職種は数多く存在しますが、「IT系」「プロフェッショナル系」「クリエーター系」「販売系」「士業系」の5種類に分類できます。

イラスト=moko.

IT系は、パソコンを使ってシステム開発などに携わる人たち。インターネットにさえつながれば場所を選ばないので、国内外どこでも仕事ができます。プロフェッショナル系はスキルを活かしてコンサル的な立ち位置で活躍します。クリエーター系はフリーランスで働く人が多い業種。未経験者でも参入しやすい分野でもあります。最も趣味を反映しやすいのが販売系。世界中の人を相手にした商売も可能です。そして、資格取得のハードルが高く、多くの収入が得られるのが士業系となります。

▼中野'S eye
週末起業などを経て独立する人が増加中
働き方改革などの影響もあってか、起業の相談に来る人が増えています。以前は企業を退職して、個人事業主になるか、法人を立ち上げるかがほとんどでした。しかし、最近は週末起業などを経て独立する人が多いです。これは、昨今、副業を解禁する企業が増え、気軽に副業を始められる環境が整ってきたからといえるでしょう。副業がOKの企業に勤めている場合は、まずは副業で様子を見てみるのもよいかもしれません。
フリーランスと個人事業主の違いは?

フリーランスとは働き方の1つで、独立して仕事を請け負う人をいいます。会社員は勤務先の企業と雇用契約を結びますが、フリーランスは単発の仕事ごとに契約します。

一方の個人事業主は個人で事業を営んでいて、法人を設立している人以外のこと。税務上の事業所得を得ている個人です。つまり、フリーランスと呼ばれる人の多くは個人事業主ですが、必ずしも「フリーランス=個人事業主」というわけではないのです。

▼フリーランスで働くメリット&デメリットとは?
メリット
・少ない資金で開業できる
・好きな時間に働ける
・働く場所にも自由がある
デメリット
・収入が安定しない
・人脈がないと事業運営が困難
・現金回収までに時間がかかる