医療費控除の申告に必要なものは表のとおり。医療費の明細書には支払先や金額を記入。以前は領収書をそのまま申告書に添付していたが、17年分の確定申告から明細書のみ添付する形式になった。

とはいえ、明細書の作成時に領収書などが必要な点は変わらない。後々税務署から連絡が来ることもあるので、領収書などは手元に5年間保管するルールになっている。

明細書を作成するとき、どんな出費が控除の対象かを頭に入れておくと便利だ。病院に支払った治療費だけでなく、交通費やマッサージ代、温浴施設利用料なども、場合によって対象になるのだ。

しかし、例えば交通費は公共交通機関はOKで、自家用車を病院の駐車場に停めた際の利用料はNGなど、判断しづらい内容も。

「保険金の支払いや高額療養費の払い戻しがあった場合は、医療費から差し引くことになっています。見落としがちなのでご注意を」