人口減少で、好立地物件以外は不動産の値崩れがトレンド

新築よりも相対的に割安な中古のマンションや一戸建ても、人気エリアでは価格が上昇傾向。逆に、立地の悪い物件に関しては下落基調となっています。好立地な一部の物件を除き、不動産の値崩れが進むのは、人口減少時代の長期的なトレンドです。

そのため、「不便でもいいから、安い中古マンションか一戸建てを買いたい」というのであれば、待っていることで価格が下がる可能性は高いでしょう。

なお、19年10月には消費税の増税が予定されています。増税前は駆け込み需要で、不動産価格が押し上げられる傾向にあり、今回も同じことが起こるかもしれません。ただ、基本的に消費税は事業者が提供する商品やサービスにかかるもの。個人間売買が中心となる中古物件の取引には、あまり影響がないことも覚えておきましょう。

長嶋 修
不動産コンサルタント
業界初の個人向け不動産コンサルティング会社・さくら事務所の創業者。近著に『5年後に笑う不動産 マンションは足立区に買いなさい!』。
 

構成=元山夏香