「学び」が新ビジネスを生みだし、昇進も果たす
「デザイン思考の特徴は使ってこそ活きる。短期間でより多くのフィードバックが得られるので、チームで実践すればより良い成果が期待できる」。早速チーム内で、鈴木さんの主導でデザイン思考を応用し、アイデアを出し合い、さらには他部署も交えて実習を重ねた。年に1度の商品展示会用の企画を出すためのワークショップも応用した。
「考え方をみんなに伝えながら、ターゲットとなる消費者や得意先である小売企業にとって、どんな商品やサービスがあると望ましいのかを追求し、ユーザーが体感できるような試作品をチームで作り、それを展示会にて提案しました」
昨年課長代理に昇進。菓子メーカーと合同の商品開発ワークショップを開催し、その場で出たアイデアが商品化につながった。彼女の学びが新たなビジネスを生んだのだ。
一般社団法人デザイン思考研究所
スタンフォード大学から広がった、新たな価値を創造するための方法論を約3.5日(26万2400円)で学ぶ「マスタークラス」と3時間の「体験クラス」(2万円)がある。
山星屋 営業企画部 市場開発課 課長代理
菓子卸会社でマーケティングや営業企画を担当。デザイン思考習得後、社内外でワークショップを推進。菓子メーカーに対する商品開発支援も行う。
編集=相馬留美 撮影=伊藤菜々子