「社内不倫」専門家4人の本音トーク
【鬼塚】実際、不倫で相手の奥さんから訴えられた場合、慰謝料はどのくらい請求されるんですか?
【山岸】よくあるのは、300万円請求して、最終的に80万~150万円で落ち着くくらいです。分割できるので、毎月少額を20年かけて払う方もいます。両方不倫の場合は、タスキでお互い300万円ずつとかを払い合います。相殺はできないので、払わないといけません。
【林】不倫って社内では結構みんな気づいてますよね。あとは2人で食事した場所の不自然な領収書とかでバレることも……。
【鬼塚】男性は不倫しだすと、携帯を肌身離さず持っていたり、指紋認証にしていたり、パスワードをしょっちゅう変えるようになったり。
【丸尾】夫が急に奥さんに言いがかりをつけてくるようになった、と奥さんから相談を受けたら、まず探偵をつけてもらいますね。そうすると大抵、ほかに女性ができていて、その女性と比べて「だからおまえはダメなんだ」と攻撃的になっているなんてことはよくあります。
【鬼塚】極端な例ですが、結婚詐欺にあう方だっていますよ。「私に限って」と思わずに、お付き合いする前に結婚していないか、それとなく確認したほうがいい。
【丸尾】「どうして今まで結婚しなかったの?」「今までに結婚したいと思う人はいなかったの?」など、サラリと聞くといいかもしれませんね。
弁護士、税理士、社会保険労務士、FP、金融関係者、医師、不動産関係者、介護福祉関係者、不用品回収業者、印刷業者など、それぞれに活躍する実務経験豊富な各分野の専門家で構成。契約企業に出向き、介護・事業承継・相続問題のほか、夫婦・家族の問題などに悩む社員の個別相談にワンストップ・ワンテーブルで対応。セミナー研修などを行っている。
鬼塚眞子
一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表理事・FP。大手雑誌社勤務後、出産のために退職・専業主婦に。その後大手生命保険会社の営業職として社会復帰。業界紙記者を経て、保険ジャーナリスト、FPとして独立。認知症の両親の遠距離介護を機に、同協会を設立した。
丸尾はるな
弁護士。弁護士登録7年目で独立し、「丸尾総合法律事務所」開設。弁護士歴約10年でありながら、個人の一般民事事件、家事事件、企業の法律相談、訴訟案件など、幅広い相談に対応し、時代にあわせたサポートを行う。
山岸潤子
弁護士。仕事と子育てを両立する、弁護士歴約20年のベテラン。非常勤裁判官経験もあり、現在は東京家庭裁判所調停委員も務める。子どもの権利委員会、少年法委員会、男女共同参画推進プロジェクトチームほか、多くの弁護士会の活動にも携わる。
林 良子
税理士。一般企業の経理などをしながら税理士試験に合格。現在は内山・渡邉税理士法人の社員税理士であり、租税教育の講師も行う。得意分野は資産税(相続税・譲渡所得税)を中心とした税務コンサルティング、法人税、所得税の節税対策。
編集・構成=干川美奈子 撮影=干川 修