ファイナンシャルプランナー横山光昭さんからアドバイス
▼別財布のままでOK! 住宅買い替えならシミュレーションを

まず、教育費の貯蓄目標額ですが「子ども1人につき、大学入学前までに500万円」はごく一般的な数字です。本人たちにアルバイトや奨学金という形で教育費を負担させるのは、やる気を引き出すきっかけにもなります。

イラスト=ミーシャグラフィカ

一方、住宅の買い替えに関しては、慎重に検討する必要がありそうです。無理のない返済計画を立てるなら「定年までに返済終了」を前提に考えるのがベスト。40歳なら20年ローン、45歳なら15年ローンをひとまず最長と考えます。

頭金は最低1割、理想を言えば2割以上用意したいところ。いまのマンションを売ったお金を頭金にあてる手もありますが、買い叩かれる心配もあります。世間では2020年の東京オリンピックまでは不動産価格が上昇し、その後値崩れするともいわれています。焦らず頭金を貯め、購入するのもひとつの手です。

頭金を貯めるには、夫婦で力を合わせるのが必須。夫婦別財布のままでかまいませんが、家計の状況を共有しましょう。特に気になるのがボーナスの使い道です。夫婦合わせて年間260万円あるボーナスのうち、8割を貯蓄に回すだけで年間200万円以上貯められます。

さらに、毎月手取り収入の6分の1を貯蓄に回せば、大川さん夫妻の収入ならボーナス分と合わせて年間350万円は貯められるはず。5年間で頭金1750万円を用意できます。同じ目標に向かってお金を貯める経験をした結果、夫の貯蓄や投資に対する意識も自然と高まっていくはずです。

▼横山さんからのアドバイス「3つのポイント」
住居:買い替えるなら、頭金を増やしてローン負担を軽く
保険:保障は最低限。かけ捨てで負担軽減も
貯蓄:月収の6分の1、ボーナスの8割を貯蓄へ

イラスト=ミーシャグラフィカ