Q3. 夫が「専業主夫になりたい」と言いだしたら?

A 全面否定はNG! ふたりの落としどころを見極めて

まずは話し合うことが大切ですね。日本で育ってきた以上、まだまだ男女の差を感じる社会構造ですが、実は今、過渡期の状態にあると思います。男女差別の時代から平等の時代への過渡期。すなわち、この時代だからこその悩みなのです。家計的なバランスが取れているなら、まずは受け入れてみてはいかがでしょう。そしてふたりのちょうどいい落としどころを探ることです。

Q4. 今からできる親孝行は何がある?

慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント 研究科委員長・教授 前野隆司さん

A 1日1分でも声を聞かせよう

幸福の第1因子は自己実現と成長、第2因子がつながりと感謝なんですね。親もそれを満たしていれば幸せではないでしょうか。べったりでなくていいんです。離れているのであれば、1日1分の電話でもいい。メールやLINE、絵はがきや手紙なんかも良いですね。さらに親としてうれしいのは、子どもが自己実現している姿を知ることです。仕事や個人の活動を通して世の中に貢献していることがうまく伝わることが、一番の親孝行ではないでしょうか。わが家は2世帯住宅ですが、仕事で忙しい日々が続くと1、2週間会わないことはざらでした。あるとき、父が大病を患い気付きました。たとえわずかな時間でも直接会うことが大切だと。そうすることで双方の幸せ度は上がりましたし、私も安心感を得られました。大切なのは時間ではなく、日頃から声を聞かせてあげることですね。