▼翌日に残りにくい自然派ワインのチョイスも

最近、よく耳にする「自然派ワイン」。定義はないが、ブドウ栽培から醸造にいたるまで、なるべく化学的なものに頼らずに造られたものがそう呼ばれている。

ワイン造りでは、酸化を防ぐ添加物を使うのが普通。それが、ボトルの裏ラベルに載っている「酸化防止剤(亜硫酸塩)」だ。自然派ワインは、頭痛を起こす原因では? と考えられている酸化防止剤を控えたものが多く、「翌日に残りにくい」と愛好家は多い。

なお、自然派の白ワインには、赤ワイン同様に皮を一緒に醸した、茶色やオレンジ色のものもある。

「このタイプはポリフェノールの含有量が多く、アンチエイジングなどのポテンシャルは高いです」(ワインスクール講師・青木晃さん)

ナチュラルな味も魅力だ。

▼分析しながら脳を刺激!?
普段、同じことの繰り返しをしているだけだと、脳は怠惰になってしまうもの。そこで有効なのが、ワインを分析しながら味わうこと。どんな色や香りなのか、甘味は強いのか、酸味はどうか、たとえるならイチゴっぽい味? 感覚を研ぎ澄まし、微妙な味を探りながら飲むことで、脳は刺激されて元気になる。そう、ワインは脳のアンチエイジングにも役立つのです!

青木 晃
横浜クリニック院長。予防医学であるアンチエイジング医学を専門とする医師。ワインのアンチエイジング効果を研究する過程で、日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートの資格も取得。現在、ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」の講師も務める。

結城剛太=撮影