ローン残高の1%に税金が満たない場合は?
さらに「私は年収がそこそこだから、所得税と住民税を足しても、年末の住宅ローン残高の1%に満たないよ」という減税枠が余ってしまう人には、「すまい給付金」制度もあります。「すまい給付金」では年収の目安が435万円以下の人なら30万円、510万円以下でも10万円を国から支援してもらうことができます。
つまり「住宅ローン控除」は、国がローン金利の1%を10年間負担してくれると考えてもよいのです。ここで、今の金利を見てみると、変動金利型の金利は1%を切り、2016年7月現在0.7%前後です。
住宅ローンを0.7%で借りながら、国は1%を負担してくれるのだから、実質プラスです。変動型ローンの金利は動くとはいえ……、ローンを借りてお金が増えるなんて、こんな現象は滅多にありません。
なお、「住宅ローン控除」の手続きは、住宅を購入した翌年の3月15日までに確定申告をします。サラリーマンならその後の9年間は会社で手続きをしてくれるので手間いらず。自営業の人は、毎年の確定申告と合わせて控除の申告をします。
「すまい給付金」の手続きは、入居後に給付申請書および確認書類を、すまい給付金事務局へ郵送または申請窓口へ持参します。住宅販売会社による手続き代行もOKで、サービスで申請をしてくれる販売会社もありますから、該当者は問い合わせてみましょう。