数字【中級編】
-ビジネスの現場で使える実践的なことを学ぶ

【左から】『数学女子智香が教える仕事で数字を使うって、こういうことです。』深沢真太郎 (日本実業出版社)/『数字で考える力』佐々木裕子(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

『数学女子智香が教える仕事で数字を使うって、こういうことです。』深沢真太郎 (日本実業出版社)
数字の苦手な女子でも読める本を、とストーリーで読みやすくまとめた本。アパレル業界を舞台に、数学科出身の理系女性が超文系の先輩をビシビシ指導していく。ビジネスの現場で必要な、数学的な考え方を説明。

『数字で考える力』佐々木裕子(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ビジネススクールで講義を受けているような、勉強色が比較的強めの本。ビジネスパーソンとして最低レベルのリテラシーを身につけるためにおすすめ。これを機に、ぜひ日ごろから数字で考えることを習慣に!

【POINT】
初級と中級で選んだ本の違いは、ビジネスの現場での使い方を教えてくれるか否か。初級が数字の苦手意識を和らげる導入本。薬でいえば、花粉症の症状を抑えるようなもの。克服するためには何を飲めばいいか、実践的な“薬”が書かれているのが中級編です

数字【上級編】
-もっとビジネス数学を知りたい人のために

【左から】『「それ、根拠あるの?」と言わせないデータ・統計分析ができる本』柏木吉基(日本実業出版社)/『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』小宮一慶(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

『「それ、根拠あるの?」と言わせないデータ・統計分析ができる本』柏木吉基(日本実業出版社)
統計分析の本が山ほどある中、ビジネスの現場で活躍してきた著者が説く本書は、明日から実践で役に立つ。初歩的な統計学を使ったデータ分析ができるようになりたい人はもちろん、管理職や経営者にも読んでほしい一冊。

『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』小宮一慶(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
これまで挙げてきた一連の書では物足りない人、役員や経営者になりたい人は絶対に読むべき本。会社内の数字にとどまらず、日本の人口やGDPなど会社の外の数字=世の中の数字の読み方を指南してくれる実践的な内容。

【POINT】
もっとバリバリ働きたいんだけど、「数字の活用法を勉強するなら何があるの?」という人たちのために選んだのが上級編。中級が読めればこちらも読めます。経営者はもちろん、いずれ経営者になりたい人に知っておいてほしい数字の本を選んでみました。
深沢真太郎
BMコンサルティング代表取締役。予備校講師、ファッション業界を経て独立。数字に強いビジネスパーソンを育てる専門家。最新刊は『「数字に強い課長」になるための仕事のコツ』。

構成=坂口さゆり 撮影=田中真光