誠実なイケメンエリートの婚活から女性が学ぶべきことは

結婚相談所ならば、仲介人がいる。その仲介人に自分が大切にしていることを伝えられる。そして、自分に合った相手をちゃんと選んで紹介してもらえる──そういう希望を持ってカツヤさんはやって来たのだ。彼は3カ月もしないうちに、お見合いを通じて、同世代のごく普通の女性と結婚していった。

誠実な男性は、人を上辺で判断して“切る”という行為をよしとしない。しかし自分だけで相手を選ぶには時間の制約があるため、年齢やルックスなどの条件から候補を絞り込む作業が必要になる。その作業なしで自分が望む相手と巡りあう機会を得るには、仲介人がいる結婚相談所が最も適している。

こうしてイケメンエリートの中でも特に誠実な人、優しい人が結婚相談所にやって来ることになる。

逆に言えば、同世代で能力が高く、見た目も優れている男性と結婚したい女性は、20代まででないと、ネット婚活やお見合いパーティーでは不利になりやすい。「年齢審査」が大きな障害となるからだ。

だからといって結婚相談所に入ればそんな男性と出会えるというわけでもない。男性の希望に合致しなければ、会員の中に誠実なイケメンエリートがいたとしても出会うことができないのだ。

こういう男性側の状況を押さえずにイケメンエリートにこだわって婚活をすると、本当に大怪我をしてしまう危険性が高い。それは「待てど暮らせど、相手にプロフィールすら届かないかもしれない」というハイリスクハイリターンな望みであることを踏まえた上で、戦略を練る必要がある。

大西明美
婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。過去20年で延べ4万3000件の恋愛を研究してきた婚活指導の第一人者。小中学校ではイジメを受け友達がいなかったため、周囲の人間関係を観察することを目的にして登校を続ける。特に恋愛に注目してコミュニケーションを学ぶ。高校生のとき、初めてできた友人に恋愛相談を持ちかけられ、日頃鍛えた人間観察眼を生かしたアドバイスを行い、無事に解決。それをきっかけに恋愛相談が立て続けに舞い込むようになる。婚活指導を通して、5年間で200組以上のカップルを成婚へと導いている。
著書に『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版)がある。