7人に1人が認知症に。成年後見制度を上手に利用しよう

厚生労働省の推計では、65歳以上の高齢者の認知症は15%、約439万人となっており、7人に1人程度が認知症です。ときどき判断能力がなくなる中間状態の人を加えると、4人に1人が認知症またはその予備軍だそうです(平成22年の推定値)。

認知症は高齢になるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けるといわれています。

私には子どもがいません。親類には認知症の人もいて、自分が高齢になって一人で生活をし、病気や認知症になるかも……という不安もあります。準備万端で老後を迎えようとしても、認知症になってしまったら病院や施設入居の手続きや支払いは、誰が行ってくれるのでしょうか。成年後見制度を使えば、後見人が家庭裁判所の許可を受けて、死亡時のさまざまな手続きまで行ってくれます。今のうちから成年後見制度を正しく理解し、やがては利用したいと心から思っています。

高齢者の増加、少子化、家族制度崩壊などで成年後見人の需要は増加中です。この制度を上手に利用して、人生を最後まで全うしたいものです。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。