公開範囲を設定しては?

「接客業の場合は、いつお客さんが見るか分からないため、全体公開はNGだと思いますが、ごく限られた一部の人だけが見えるように設定しているのならいいのでは。働いていれば悩みもあるでしょうし、仕事についてもあれこれ書きたくなるでしょう。信頼できて、愚痴が共有できそうな同業者だけに公開設定して投稿すればいいと思います」(29歳/飲食)

接客業に限らず、仕事には相手がいるもの。公開範囲を“全体公開”にしての愚痴は、「あえて全体公開にして世に問いたい」と思っていると受け止められかねません。また、仕事の内容が専門的になればなるほど、他業界の人からは意味が分からない投稿となってしまうもの。詳しく書くのならば、公開範囲を限定して、信頼できる人や事情が分かる人にだけ読めるようにするという手もありますね。

相談ならOK

「愚痴だけの投稿を読むのは嫌ですが、淡々と事実を書いた上で、『こういうことがありましたが、私はこう思います。皆さんならどう対処しますか?』というような助言を求める投稿ならアリかもしれません。有意義な意見が集まる可能性もあります」(38歳/出版)

書き手に次へつなげるための前向きな意志があるどうか、という点が印象を左右するようです。集まった意見やアドバイスが、他の人の役に立つかもしれません。

愚痴もノープロブレム

「特に何とも思わない。内容によっては『そんなこともあるんだ』と参考になったり、共感できたりすることもある。むしろ積極的に読みたいと思います」(27歳/IT)

「愚痴は読んでいて気持ちのいいものではありませんが、一概にいけないこととも思いません。勤務先や特定の人を陥れようとするような悪意ある投稿でなければ気にならないです」(31歳/アパレル)

ポジティブな投稿の多いFacebookだからこそ、逆にネガティブな投稿があってもいいという意見もありました。確かに、キラキラした投稿ばかりでは、書き側も読む側も疲れてしまいます。

人間ですので、ついつい愚痴りたくもなりますし、一方で、愚痴らない方がいいかもとも悩みます。Facebookでの愚痴との付き合い方、皆さんはどう考えますか?

神之れい(かみの・れい)
兵庫県神戸市在住のライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブ媒体で恋愛コラムを中心に執筆中。

編集協力=プレスラボ