1年後には現在の食品マーケティング部に異動になるのですが、それまでの間、若いメンバーに助けられました。マーケティング業務のときから他部署と協力しあって進めることを心がけていたので、それが良い形で自分に返ってきたのかなと感じています。

鈴木章子さん「突然の異動。リーダーなのにチームの誰よりも経験がない自分に何ができるのか教えてくれた。」

2冊に共通するのは、「人を喜ばせる」よう心がけることを説いていることでしょうか。『夢をかなえるゾウ』では「身近にいる一番大事な人を喜ばせる」という課題が登場します。マーケティングはお客さまに商品の価値をお届けし、喜んでいただくことが仕事ですが、この本を読んで、まず身近な人を喜ばせることができなければ、それは難しいということを学びました。

現在は「クリーム玄米ブラン」「1本満足バー」などの広告制作を担当しています。長く続けてきた業務でもなれ合いにならないよう、気持ちを引き締めたいときには読み返すようにしています。

●好きな書店
代官山 蔦屋書店

●好きな読書の場所
お風呂で半身浴しながら

●好きな作家
水野敬也、三浦しをん

鈴木章子
アサヒフードアンドヘルスケア 食品マーケティング部プロデューサー。神奈川県出身。大学卒業後、国立公衆衛生院にて疫学研究を学んだ後、「東京都健康プラザ」で栄養士として勤務。1995年にアサヒビール薬品(現・アサヒフードアンドヘルスケア)へ入社。現在、バランス栄養食品や菓子などの広告宣伝・販売促進を担当。

構成=新田理恵 撮影=徳永 彩