自信をくれたワインとの出合い

入社してからは、札幌の支社でスーパーマーケットへの営業をしていました。その際に面白くなってきたのがワインの販売でした。

アサヒビール 法人営業本部 岩村葵さん

当時、少し寂しかったのは、若手の営業職の女性が次々に営業以外の内勤の部署を希望して、現場を去って行ってしまうことでした。結婚や出産という環境の変化もありますし、目標達成へのプレッシャーも大きい職種ということもあり、続けていくモチベーションを維持するのは大変なことなんです。

私も一時期は壁にぶつかって悩んだことがあったのですが、そのときに営業に対する自信を支えてくれたのが、ワインとの出合いだったんです。

ビールと比べてワインというのは、個人の営業活動やちょっとしたアイデアが売り上げに反映されやすい分野です。アサヒビールでは各国、約400アイテムのワインを取り扱っていますが、例えばチーズ売り場の前に一押しの銘柄の木箱を積んだり、食と連動させた提案やPOPを考えたり。それが目に見える形で売り上げに結びついていくことに、営業の醍醐味を感じました。

ワインの面白さは、低価格でもおいしいものがありますし、国や品種によって全く味わいが異なるので、自分の好きなものを見つける楽しみがあるところ。そのような観点を持ちながら販促活動に工夫を凝らし、実際にそれが実を結んでいくうちに、ワインを自分の強味にしていこうと考えるようになりました。それでワインアドバイザーの資格を取ろうと勉強を続けていたとき、内示を受けたのが現在の部署への異動でした。