キャンパスの施設利用と授業聴講のサービスも新鮮
私が感じた日系の「QQ イングリッシュ」との大きな違いは、講師との距離感だ。日系の学校では、事前テストで振り分けられたレベルにより、あらかじめ使用するテキストや授業内容が決まり、何も準備をせずどの講師のレッスンを受けても、ある程度同じレベルの授業が行われ、戸惑うことはない。
一方、「セント・ラサール大学付属語学学校」では、授業内容は講師に任される部分が大きい。どんな目的で留学し、何を学びたいのか。それをあらかじめ考えて行かないと、雑談で終わってしまう可能性も高いと思った。ただし、目標がはっきりしていれば、講師がそれに合った教材や資料を、時には休日を返上して用意してくれたりもするので、短期間でもピンポイントで習いたいことを教わることができる。
雑談と言っても、そこから広がる世界もある。雑談から会話が弾む分だけ講師との距離も縮まりやすく、授業後や休日に講師と出かける機会も増える。私も、講師の行きつけのカフェで、SNSで流行っている新しいフレーズを習ったり、フィリピン特有の「ジープニー」というローカルな乗り合いトラックに乗って郊外に出かけ、見聞きしたり食べたりしたものや感じたこと全てを英語で表現し、その都度添削してもらうという“1日課外授業”のような休日を過ごした。
ちなみに「セント・ラサール大学付属語学学校」の校舎はラサール大学の敷地内にあり、学生証が発行されるため大学の施設を利用できる。大きなプールがあるので、コーチについて英語で水泳を習う韓国人大学生もいた。語学学校の留学生は、滞在中に1度大学の授業を聴講できる。私は観光学科の授業を聴講した。