グツグツと鍋を煮込むいい匂いがするキッチンで今日1日の何げない出来事を思い出しながら、じっと出来上がるのを待つ。特別なスープじゃなくても、あったかくなる時間です。パリ留学の経験を持つ料理家の若山曜子さんに、ほっこりスープのレシピを教えていただきます。
かぼちゃと生姜のポタージュ
●なめらかな舌触りがやみつきに。シナモンが香るデザートみたいな一品
かぼちゃは、バターの風味とシナモンの香りをきかせて、なめらかなポタージュに仕上げた。
かぼちゃ……450g/玉ねぎ……4分の1個/生姜……1片/トマトケチャップ……小さじ1/シナモンパウダー……小さじ3分の1/バター(またはオリーブオイル)……大さじ1/塩……小さじ2分の1/水……3カップ
●作り方
(1)かぼちゃはラップをして、電子レンジで2分ほど加熱する。種とワタを取り、皮をむいて、ひと口大に切る。玉ねぎ、生姜は薄切りにする。
(2)鍋にバター、玉ねぎ、生姜を入れて弱火にかける。玉ねぎがしんなりするまで炒めたら、かぼちゃを加えて、軽く炒める。
(3)水、トマトケチャップを加え、蓋をして、かぼちゃが柔らかくなるまで15分ほど弱火で煮る。
(4)3をミキサーにかけ、ポタージュ状にする。シナモンパウダーを加え、塩で味を調える。好みで、生姜のすりおろし(分量外)を足してもよい。
大学卒業後、パリへ留学。ル・コルドン・ブルー・パリなどを経て、パティスリーやレストランで研さんを積む。菓子を得意とする一方、現在は料理にも活躍の場を広げ、料理研究家として活動。著書に、『作りおきできるフレンチデリ』(河出書房新社)、『ごきげん朝ごはん』(講談社)など。
撮影=平松唯加子