初対面から「感じがいい」と思われる女性には、ある共通点があるという。第一印象を確実に上げる、客室乗務員のテクニックとは――?

感じよく振るまいたいのに、いざというとき、自然に笑えない。自分の声や話し方に自信がもてない。そんな悩みをもつ人は意外と多いはず。

そこで、現役キャビンアテンダントが講師を務めるANAエアラインスクールへ行き、“第一印象を劇的に上げる”特別レッスンを受けてみた。

斜め下向きの矢印を意識しながら目尻を下げ、斜め上向きの矢印を意識しながら口角を上げる。母音が「イ」で終わる短い言葉を口にすると自然と口角が上がり、筋肉がほぐれてくる。

極上の笑顔になる

まずは、相手の心を一瞬でほぐす笑顔から。目尻から斜め下に2本、口角から斜め上に2本、4本の矢で引っ張られていると想像しながら口角をキュッと上げ、目尻を優しく下げる。これが意外と難しい。紙などで口元、目元をそれぞれ隠して鏡をみれば一目瞭然。目だけ笑っていなかったり、口が真横に「イー」と開いているだけだったりする。自分で思うほど、表情筋は動いていないのだ。そこで講師からこんなアドバイス。

「本物の笑顔は作るのではなく、わき出てくるもの。思わずほほえんでしまうような、楽しい光景を思い浮かべてみると、表情がやわらかくなりますよ」(レッスン1)

真顔から100%の笑顔をいきなり作ると不自然に。人と対面していないときにも口角を上げ、電話を取るときは20%、お茶を入れるときは60%の笑顔など、自分なりのルールでレッスンしよう。

急に笑うと顔がひきつってしまう人に有効なのは、普段から微笑を心がけること。人と会っていないときに、20%、60%のニッコリ顔をトレーニングしていれば、100%の笑顔もスムーズに出るようになる。(レッスン2)

目を合わせるのが苦手な人は、相手の両目とのど元をつないだ逆三角形のゾーンを意識。ずっと目を見ていなくても、その範囲に視線を投げかけていれば不自然にならない。(レッスン3)

ビジネスシーンでは「常に見られていること」を意識するのが、好印象キープのポイント。明日から人の目を気にしながら、表情美人を目指そう。

撮影=松岡敦飛 取材協力=ANAエアラインスクール