お礼の手紙 ――自分の体温を吹き込む

●自分の感情や体感を具体的な言葉で赤裸々に表現

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お礼の手紙

お礼の手紙では、感謝の気持ちをいかに伝えるかが重要。そこで効果的なのが、自分の感情や体感を赤裸々に表現する方法。相手からお菓子を頂いたお礼の場合、まず伝えたいのはそのお菓子が「美味しかった」ということ。この美味しさに対する感動を「目を見開いてしまいました」という体の反応で表現。食べている光景が目に浮かび、相手は「贈ってよかった」と思うはず。


【こんなフレーズも】
・思わず声が出てしまうほど驚きました!
・喉がカラカラになるほど、感動のご著書でした。

お詫びの手紙 ――スペシャル感を出す

●「あなただけ」と相手を限定し誠実な姿勢を表す

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お詫びの手紙

相手に不快な思いをさせてしまったとき、まず見せるべきは誠実な姿勢。相手に向き合っていることを証明する表し方が「○○さんだけには」と相手を名指しする方法だ。あえて文面に名前を入れることで、「自分を必要と思ってくれている」と感じてもらえれば、マイナスに働いていた相手の気持ちをプラスに変えることも可能。相手を思うスペシャル感が失敗を成功に変える秘訣にもなる。


【こんなフレーズも】
・伊藤さまからのご依頼なので、どうにかできないかと調整したのですが……。
・鈴木さまにはどうしてもお許しいただきたいのです。

佐々木圭一
コピーライター、作詞家。ウゴカス代表取締役社長。日本人初となる米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Childrenの楽曲のコピー)するなど、国内外で数々のアワードを受賞。仕事を通して得た“伝え方”のノウハウをまとめた『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)は66万部のヒット作に。近著に『伝え方が9割2』。携わるモノに感動をつくりだすことをライフワークとし、現在は大学の非常勤講師として学生向けの講座を持つ。

構成=堀 朋子 撮影=冨田寿一郎