ダイバーシティへの力の入れ方には、業界ごとに大きな差が。遅れているところは今後の変化に期待。
ダイバーシティの進み具合をチェック! 「業界別&規模別」ホンキ度測定
同じデータを業界別に集計したのが上の表となります。全体平均よりも良い数字を出しているところに「○」、平均程度のところに「△」、平均よりもかなり悪いところに「×」をつけてみました。
まず、女性を積極的に採用し、定着させ、キャリアも磨けるのは、日用品メーカーとマスコミになります。
日用品メーカーには、化粧品、雑貨、トイレタリー、食品などが入ります。テレビをはじめとするマスコミも、日用品メーカーもその主ターゲットは女性。それだけに、女性従業員を大切にしている傾向が読み取れます。
一方、重厚長大メーカーと建設・インフラ(ガス・電気など)は、狭き門型。女性採用比率が少ないことがその理由ですが、これは採用者の圧倒的多数が理系であるためでしょう。リケジョの活躍とともに、この2業界も変わることに期待したいところです。
金融と商社は女性を採っているけれど総合職比率が低く、定着率や勤続年数もそこそこ。寿退社のイメージです。
IT・コンサルとサービス・小売は、女性総合職採用が多いのに、定着率・勤続年数がイマイチ。生存競争が激しいのか、はたまたブラックなのか。
同様の集計を規模別で行ったのが下の表です。こちらは極端に小さな企業は少なく、四季報が取り上げる優良企業ばかり。あくまでも参考程度に。
格付けの構成、解説=海老原嗣生 編集協力=砂塚美穂、池田純子 取材協力=転職・就活に役立つ企業口コミサイト「キャリコネ」