読書の秋。芸術の秋。そして、何といっても食欲の秋! 新米も旬の素材も一緒に炊き込めば、それぞれの新しい魅力を発見できます。おいしい秋、み~つけた。

米に肉や野菜。いろんな味がまじり合ってほっこり優しい味わいに

新米の季節がやってきた。旬の味を思いきり楽しむために、今回は、具だくさんの炊き込みご飯の提案。普段から和服をさらりと着こなす、和食が得意な料理家の濱田美里さんに習った。

「炊き込みご飯にすると、お米が具材のうまみをぜんぶ吸ってくれます。複雑なおいしさが生まれるし、素材の栄養も無駄なく取れるんです」

具をたっぷり入れれば、おかず要らず。ご飯茶碗1杯で満足できるのもうれしい。

魚や肉に野菜やきのこを組み合わせた炊き込みご飯は、

「だしは使いません。素材から出るうまみだけで十分」

その代わりに、ちょっと意外なひと味を加えるのが濱田さん流だ。

今回は、濱田さんが学生時代から米を炊くのに使っているという土鍋でつくってもらった。

「お米がふっくら炊けて、甘みも引き出されます。食卓にそのまま出せて、見栄えするのもいいところです」

多めにつくって冷凍しておけば忙しい日にも重宝する。炊き込みご飯で、食欲の秋を満喫してみては?