2. 年収300万円台で、3歳から5歳年下の男性

なかなか目が向きづらいかもしれませんが、「結婚後も仕事を続けたい」という希望をかなえるには、非常に適した男性です。年収300万円台だと、共働きでなければ子供を育てることが難しい経済状況になります。現実的に、お相手が働いているということが重要になります。男性が正社員であっても、勤務している会社自体が不安定であることも多いがゆえに、バリバリ働いている妻の存在が励ましとなります。また、年長者を敬う文化があるこの国では、夫婦関係においても年下の男性が、年上の女性の意思を尊重する傾向があります。しかも、年収300万円台となると、同世代の女性から結婚相手として選ばれることが難しいことを知っているので、年上の女性も対象に入れる人が多くなります。

「3歳から5歳年下」という年齢設定の理由ですが、あまりにも年が離れると、人生経験の差や世代間ギャップから会話が噛み合いにくくなります。それによって、交際中に男性の目が若い女性に行きやすくなる危険性が生まれます。3歳から5歳くらいの年齢差であれば、時代性が共有できており、また女性のほうが若くみえることが多いので、周囲からの視線に対して引け目に感じないですむという利点もあります。10歳、20歳離れていても、この先ずっと引け目を感じないというのであれば、いくら年下の相手を選んでも構いません。そもそも恋愛で年齢に引け目を感じる必要なんてないのですから。

3. なんでも割り勘の男性

割り勘というのは、ケチ、気が回らないというイメージが付きまといます。しかし、そもそもごちそうをしてもらうというのは対等な関係ではありません。対等であるということは、快適なことばかりではなく、お互いが同じように痛みを伴う関係とも言い換えられます。ですので、交際中に金銭的な面で女性に対等な関係を望む男性は、パートナーがキャリアを積むことを望む男性である可能性がとても高いです。

しかし、注意事項があります。このような男性にプロポーズされたら、「私は今の仕事を辞めたくありません。子育てをどちらかに押し付けずに一緒にやっていくことを約束できますか?」と、その場で切り出すことが大事です。そこで、一瞬でも難色を示すならば、ただのケチな男として、結婚を考え直したほうがいいかもしれません。

と、ここまで説明をしてきましたが、一番大切なことは「バリキャリ女性にとっての仕事とは“ただの仕事”ではなく、アイデンティティである」、ここを男性に理解してもらうことです。ぜひその点を見極めて、結婚相手を選ぶ目を養ってくださると幸いです。

大西明美

婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。過去20年で延べ4万3000件の恋愛を研究してきた婚活指導の第一人者。小中学校ではイジメを受け友達がいなかったため、周囲の人間関係を観察することを目的にして登校を続ける。特に恋愛に注目してコミュニケーションを学ぶ。高校生のとき、初めてできた友人に恋愛相談を持ちかけられ、日頃鍛えた人間観察眼を生かしたアドバイスを行い、無事に解決。それをきっかけに恋愛相談が立て続けに舞い込むようになる。婚活指導を通して、5年間で200組以上のカップルを成婚へと導いている。著書に『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版)がある。