給与支払いのトラブルは5原則に照らして考えよう

【なの】確かに、当たり前のことをしてくれないところもあるみたいですしね。そういえば先生、大分前に、米の卸問屋が従業員に給与としてお米を現物支給したことを思い出しました。

【岩沙】お米ですか!

【なの】昔、米は年貢としてお金と同じように扱われていたし、どうせ米を買って食べるんだから良いだろうっていう理屈でした……(笑)

【岩沙】給与がお米は困りますねぇ。私はパンも大好きでよく食べるので……。

【なの】先生、そこの問題じゃないです。米じゃ家賃も払えませんよ! そんな考えの雇用主も中にはいるとなると、この原則はやっぱり無ければダメですね。

【岩沙】そうですね。労働者に不利な天引きをする会社もありますし、給与の支払いについてはトラブルが多いですからね。もしもの時はこの5原則を思い出してください。

【なの】給与といえば、そういえば先生は弁護士だから、結構もらっているんじゃないですか?

【岩沙】「そういえば」って。私はいつも悩みが解決された方々から「笑顔」という給与をたくさん頂いています! これはもうプライスレスですね!

【なの】最後はやっぱり印象良くして締めましたね。こんな岩沙先生ですが、皆さま、今後もよろしくお願いします。

【岩沙】「こんな」って……。

【なの】先生、今回もありがとうございました!

【回答者】岩沙好幸(いわさ・よしゆき)
弁護士(東京弁護士会所属)。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。弁護士法人アディーレ法律事務所。パワハラ・不当解雇・残業代未払い などのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。近著に『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。『弁護士 岩沙好幸の白黒つける労働ブログ』(http://ameblo.jp/yoshiyuki-iwasa/)も更新中。
【文・監修】アディーレ法律事務所(http://www.adire-roudou.jp/

監修=アディーレ法律事務所