ワーク・ライフ・バランスが崩れ、体を壊したことがターニングポイントに。これまでの経験、学びを生かし、ダブルワークへこぎだす。(アドバイスしてくれる人:はぴきゃり代表取締役 金澤悦子さん)
容量オーバーの仕事に、心が悲鳴を上げたことが、働き方を見直すきっかけになった。
「限界を考えずに、なんでもやります! と頑張ってしまうタイプ。気がつけば、仕事が生活の9割を占め、家はぐちゃぐちゃ。夫とも単なる同居人のようになってしまって。仕事もていねいにできない、家事も放棄……。いい社員、いい妻にほど遠い自分を、いつも責めていました。
でも、ある日、夫から『悲愴(ひそう)感を漂わせてまでいい奥さんを目指す必要なんかない。それより、何のために働くのか、目的を考えたほうがいい』と言われてハッとしたんです」
他人からの期待に応えることに精いっぱいで、自分に心を向けてこなかったことに気づいた。