[C]の人の性格傾向と心理分析
仲間付き合いのよいバランスのとれたタイプです。なんでも自分が優れていると思わないで、自分の欠点を気にして振り返れる人です。自信は強いけれど謙虚さもあるので、仕事を任され、人にも信頼されます。パフォーマンス心理学では、人とうまく付き合う力を「ソーシャルスキル」と呼んでいます。あなたはこのスキルが高いタイプです。

対策
明るく社交性もあり、引くところや謝るところも知っているので、日常ではほぼ問題はありません。ただ、失敗が続いたりするとつい、欠点だけに注目して落ち込むことがあります。誰でも1つや2つは欠点があるものさ、と割り切りましょう。でも、その欠点をしっかり紙に書き出して、「改善策」まで書き留めてみると、意外にも簡単に欠点を克服できることに驚くでしょう。例えば“欠点:忘れっぽい”→“改善策:メモを活用し、メモは必ず机の上や目の前のボードなどの見えるところに貼る”という具合に。

イラスト=吉岡ゆうこ

[D]の人の性格傾向と心理分析
あなたは自信もあり、活力にあふれ、集団の中で自分の意見を胸を張って言うことができるタイプです。ただ時に、心理学でいう「外罰欲求」の強すぎるタイプであることが多いので要注意です。「自分には長所しかない」と思っているため、何か不都合が起きるとすべて周りの誰かのせいにしたものの言い方をするでしょう。例えば電車が15分遅延して会社に遅刻したら「電車会社はきちんと運行してくれないと困るよ。だから私が遅刻したんだ」と考えますね。自分がもう少し注意して15分早く出ていれば済んだことです。ギリギリに出た自分を決して責めたりしないタイプです。

対策
知識、能力、体力、発言力などの社会で影響力を与えるのに必要な力を持っていて、それを自覚しているのはいいのですが「自分には欠点がない」と言いたげな態度は、場合によっては、周囲に「高慢ね」とか「自信過剰」と映ります。「私も昨日は大失敗してしまったの」などと、時には失敗談を進んで開示しましょう。上手に手伝ってもらえるように、至らない点もちゃんと見つめて、それを潔く口に出すことです。実力のあるあなたなのだから、そのほうが人柄も愛されます。


 まとめ 

人間は全ての非が自分にあると考えて自分を責める「内罰欲求」と、自分以外の誰かが悪いのだ、と非を外部に持ち込んで相手を責める「外罰欲求」のバランスの中で生きています。どちらも時と場合で必要な欲求です。

不都合を全て相手のせいにして自分は何も悪くない、と思い、またそのように言い過ぎる「外罰欲求」だけの人は、知らずに周りの人が逃げていきます。2つの欲求のバランスを取るのが本当の大人の女性です。


佐藤綾子 パフォーマンス心理学 博士
常に女性の生き方を照らし、希望と悩みを共に分かち合って走る日本カウンセリング学会認定スーパーバイザーカウンセラー。日本大学芸術学部教授。「自分を伝える自己表現」をテーマにした単行本は180冊以上。近著に『非言語表現の威力 パフォーマンス学実践講義』がある。