Wellington boots (ウェリントンブーツ)

Hunter+Rag&Bone(ハンター+ラグ&ボーン)のコラボレーション

自分の名前のついたブーツが200年後にも存在し、しかも人気を博していたらどんな気持ちだろう。ウェリントン公爵に聞いてみたい。公爵がお抱えの靴屋に膝丈の頑丈なブーツを注文したとき、21世紀に音楽フェスに参加する世界中の若い女性たちがこの靴を履いているなんて思いもしなかっただろう。公爵が乗馬用ジョッパーズパンツを合わせていたのに対し、女性たちはデニムのショートパンツを合わせて着ている。

公爵のブーツはもちろんレザー製だったが、1853年ごろフランスのエーグル社がゴム製ブーツを作り始めた。このメーカーはいまでも素敵なウェリントンブーツを製造し続けている。画像はハンター製。このウェリントンブーツ専門ブランドは非常に成功していて、最近はロンドンコレクションのキャットウォークにも登場している。

(以上、書籍『フラットシューズ宣言』より抜粋)

著者:Hannah Rochell(ハンナ・ロシェル)
ファッション誌『インスタイル』の看板編集。ファッションジャーナリストとして7年以上の経験を持つ。フラットシューズのファンが集まる彼女のブログ、EnBrogue.comが話題となり、これまでにBBCラジオ、ガーディアン紙、タイムズ紙、サンデータイムズマガジン、オンライン版レッド、オンライン版ルックなどにとりあげられた。
訳者:mucco
おしゃれと節約の両立を実践した生活を綴った人気ブログ「ケチケチ贅沢日記」を主宰。2013年に出版した初の書籍『ケチケチ贅沢主義』がベストセラーに。経済紙、女性誌をはじめ多くの媒体でとりあげられる。AFP、2級FP技能士。現在は派遣ときどき専業主婦。
『フラットシューズ宣言』
(ハンナ・ロシェル著 mucco訳 プレジデント社刊)
プレジデントストア
amazon.co.jp

写真・イラスト=Hannah Rochell 訳=mucco