入社早々、戸惑ったこと
実際にこの会社に入って最初にちょっと戸惑うのは、同僚を「仲間」と呼ぶ文化があることですね。ただ、最初は何だか恥ずかしいんだけれど、働いているとそう呼び合うことが自然に思えてくるのが不思議でした。
特に面白いと思ったのは、会社のCred(経営理念)に「巻き込み、巻き込まれよう」という言葉があるんです。
世の中には周囲の人たちを巻き込んでいくタイプの人がいます。その人の情熱が周りを巻き込み、疾走感をもって仕事が進められていく。社会ではそういう人が一見すると目立つし、評価もされやすいでしょう。
でも、巻き込む力が強い人たちが活躍できるのは、一方で巻き込まれるのが上手な人がいるからでもあるわけです。私がこの会社とフィーリングが合っていたのは、自分にその巻き込まれる力があったからだと思うんですね。「仲間」といきなり言われてちょっと恥ずかしくても、まあ、巻き込まれちゃえ、って思うことができた。だから、勉強会や運動会といった行事にも入社以来、どんどん参加していったんです。
巻き込まれるのも能力の一つ。働くということには「どうやってうまいこと巻き込まれていくか」という力も必要で、それはチームリーダーとして仕事をしていく上でも大切な一つの気付きです。