高3現役生に人気の映像授業の塾の費用

書き出しただけでも気が遠くなります。まず[1. 高校3年時に通った塾の費用]は、合計56万5000円。高3になったときに長男が「河合塾マナビス」という塾に通いたいといってきました。林修先生で有名になった東進ハイスクールと同じように、映像授業を行う塾です。ディスプレイのあるブースに1人で入って、ヘッドホンを付けて授業映像を見て勉強するシステムです。アナログ世代の私には、何だか抵抗がありました。生身の先生が決まった時間に教室で教えてくれるのではなく、いつ行ってもいいようなシステムでは結局、行かなくなるのではないかと危惧しました。また、周りの友達と一緒に勉強することでモチベーションが保てるのに、1人で受ける映像授業ではそれができません。1人で黙々と勉強ができるタイプの子ならいいのですが、そうではないということは知っていますし……。

ところが、長男がいうには「今は映像授業のほうが現役生には人気がある」とのこと。理由は、授業や部活などで時間通りに塾に行ける日ばかりではないので、自分が行ける時間にいつでも受けられる映像授業が効率的なのだそうです。塾の説明を聞きに行き、私の心配を担当者に伝えると、映像授業のあとには習熟度が試されるペーパーテストが毎回あり、8~9割以上理解していないともう1度受けさせられること、次回のブースの予約をとってから帰るので、そのあたりはフォローできるというのです。

本人に「本当にちゃんと行くのね」と念を押して、塾の費用を払いました。システムとしては、入塾時の事務手数料5000円に、英文法レベル3・4(90分授業×30回)で10万8000円、私大英語(90分授業×20回)7万2000円、これに現代文レベル3・4、古文レベル3・4、古文文法、ハイレベル日本史B、難解私大日本史演習など、講座ごとに料金が設定されていて、まとめて買う仕組みです。

私立文系で、試験科目が3教科だったにも関わらず、学習の習熟度と目標校の間に乖離があったためか、最初に40万円程度払った記憶があります。ある程度進んだら、直前対策などの講座にさらに10万円くらい払いました。ほかにも、毎月5000円の学習サポート料がかかりました。映像授業でわからないことがある場合は、サポートしてくれる先生に聞くことができる仕組みです。これが1年分で6万円。

[1]の合計56万円5000円を12カ月で割ると、月に4万7000円。一見高いようですが、月払いの塾に通いつつ、夏期講習や直前講習などにも行くことを考えると、トントンのような気もします。3月いっぱいは、その年度にとった授業は繰り返し受けられるので、思い切り活用できる人には、おトク感があるかもしれません。

うちは……。最初こそまじめに通っていたようですが、後半は、なんだかんだと言い訳をして、あまり通っていたようには見えず、おトクな感じはしませんでした(わかっていたことですが)。