子どもと対立するより“一緒に取り組む”

私たちは一日じゅう、子どもにさまざまなことを期待しています。言葉遣い、他者との関わり方、一日のスケジュール……。子どもに決定権がないことを伝えるとき、私の父はよくこう言っていました。

「子どもが決めることじゃない」

成長するにつれ、私は思いはじめました――では、いつになったら自分にも決める権利が生まれるのだろう、と。そして、この力関係は本当に正しいのだろうか、とも。

アリッサ・キャンベル、ローレン・ストーブル『子どもの感情を育てる本 0歳からはじめる』(多賀谷正子訳、かんき出版)
アリッサ・キャンベル、ローレン・ストーブル『子どもの感情を育てる本 0歳からはじめる』(多賀谷正子訳、かんき出版)

「親がそう言うから」という理由だけで家のルールを決めるなら、職場でも「上司がそう言うから」で何もかも従うのが当たり前、ということになってしまわないでしょうか。

このようなトップダウン式の権威主義的なルールは、「自分がコントロールしたい」「自分が命じる側でいたい」という欲求から生まれています。

親や教師はルールを決めるのが自分たちの役割だと信じていたし、常にコントロールしているように見せれば物事はうまく回ると思っていました。

でも、それはただの幻想です。子どもを寝かしつけようとしたことがある人、いやがる子どもに夕食を食べさせようとしたことがある人、トイレトレーニングを経験した人なら、大人が何もかもコントロールするのは無理だとよくわかっているはずです。

子どもの成長を促すには、子どもと対立するより、子どもと一緒に取り組むほうがうまくいくでしょう。