Q.算数が苦手で、親から子どもに教えることができません
A.わが子に「教えて」と頼りましょう。「役に立てた」と喜びます

親が算数を苦手としていることを、嘆く必要はありません。むしろ、それを生かして子どもを頼ってみてください。具体的には「お母さん、この問題のここがわからないんだけれど、教えてくれる?」「どうしてこの式になるの?」などと、助けを求めるのです。「教えて」と頼まれると、子どもは頼られた嬉しさも相まって、相手に伝わるように説明しようとします。他人に説明するには、授業で先生に聞いた内容を、自分の中で整理し直す必要があります。学習内容を理解し、定着させるうえで、とても有効なのです。その過程で、実は理解が曖昧だったけれど、見逃していたところに気づけることもあるでしょう。

注意点は、親は「わからないから」と言って頼んだのに、実は「わかっていた」という発言や振る舞いをしないこと。言いたくなっても、ぐっとこらえて、わからない自分に解説してくれている、という設定をくずさないように。子どもが説明できないときには、「難しいね、教科書を一緒に見直してみようか」「先生に明日聞いてきて、それでお母さんに教えて」などと、正しい理解に導きましょう。途中で親が教え始めると子どもは鋭いですから、「試されていた」と気づいてしまいます。この点については、本当に算数が苦手で「わからない」と思って聞いている親御さんは有利でしょう。

子どもに教えてもらったら、「ありがとう。よくわかったよ」「そんな考え方があるんだね」と、感謝の言葉を伝えてやってください。

(構成=金子聡一 撮影=大森大祐)

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