「子どもはまだ?」で反撃

お見合い候補の未婚者のうち、特に男性は消極的です。自分から「ぜひお願いします!」と顔写真まで送ってきてくれたのは48歳のバツイチ男性ぐらい。より競争力のある30代の未婚男性たちは「今年のクリスマスも1人きり。僕も大宮さんに紹介してもらっちゃおうかな(笑)」と斜に構える程度ならばマシなほうです。好きな女性がいるのかいないのかもわからない、優しくて穏やかな聞き上手が多い(そういう草食系男性と僕は意気投合しやすいのですけどね)。

で、僕は聞くのです。「○○くん、結婚はまだ? いい人いないの?」と。迷惑そうな顔をする人もたまにはいますが、ほとんどの人はポツリポツリと現状や希望を話してくれます。前後の文脈や表情から、僕の好意が伝わっているからでしょう。

魅力がない人をわざわざつかまえて、「結婚はまだ? だろうねえ。いい人は一生できない、だろうね」なんて嫌味を言っているわけではありません。素敵な人なので、「あなたなら、もうちょっとやる気と勇気を持てば3カ月以内に恋人ができるよ。もったいない。僕が身代わりになりたい!」と叱咤激励しているのです。

確かにお節介ですよね。すでに婚活をしていて疲れている人に追い打ちをかけている可能性もあります。そのときは素直に謝り、仕事やガンダムに話題を変えます。それでも腹立ちがおさまりませんか? 二度と婚活話を持ち出さないように僕を凹ませたい? ならば、妊活の話題を振りましょう。「大宮くん、子どもはまだ? 作らないの?」です。

僕と妻は子どもを作りたくないのではなく、なかなかできないのです。子作りのタイミングなどを多少は意識しているつもりですが、専門医に相談するつもりは今のところありません。あれ? いずれは結婚したいけれど結婚相談所などの世話になりたくない人と似ていますね。興味本位で根掘り葉掘り聞かれたくない感覚も同じ。セックスの回数など、プライベートなことばかりですからね。