おいしさは舌で決まらない

だからこそ、「空腹時のご飯は格別においしい」と感じるのは、単なる気分の問題ではありません。体が「おいしさセンサー」を最大限に働かせている瞬間なのです。逆に満腹のときに食べても感動が薄いのは、脳があえて食べ物の魅力を下げているためです。

つまり、おいしさは食材や調理だけで決まるものではありません。そのときの体調、空腹具合、血糖値、ホルモンの状態――すべてが味覚の感じ方を変化させます。