「老化」「転倒危険度」がわかる4つのチェックテスト
①後頭部・肩甲骨・お尻・かかとを壁につけながら立ち、そのまま両腕を天井に向けて真っ直ぐ上げ、両手のひらを向かい合わせにする。同時に、かかとをあげて「つま先立ち」をする。
②真っ直ぐ上げていた両腕を、壁に沿って下ろしていく。このとき、両腕を下ろしながら、両手のひらを内向きに返していく。
③両腕が真下の位置にくると同時に、上げていたかかとを下ろす。
④そのままの姿勢で、両腕を大きく振りながら前に少し歩く。
「老化度・転倒危険度」のチェックテストは、いかがでしたか。「思ったよりうまくできなかった」と感じた方が、大半ではないでしょうか。それは決して、あなただけの問題ではありません。ほとんどの人が、自分の体の衰えに気づかないまま年齢を重ねているのです。
「転んで亡くなる人」は交通事故の死者数の3倍
転倒は、要支援・要介護の主な原因であることは、本書でお伝えしました。しかし実はそれだけではありません。転倒は、ときに「死」に直結する事故でもあるのです。
厚生労働省が公表した「令和6年(2024年)人口動態統計」によると、この年に「不慮の事故」で亡くなった方は4万5743人。その内訳を見ると、転倒・転落・墜落による死亡者数は1万1935人にのぼります。これは、不慮の事故死の中でワースト1位です。さらに驚くべきことに、交通事故による死者数と比べると、約3.3倍もの人が、転倒・転落・墜落によって命を落としているのです。
転倒事故というと、「外出先で転ぶ」「駅などで階段から落ちる」というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、実際に多いのは“家の中での転倒”です。さらに、「家の中での転倒」による死亡者の大多数が高齢者であることも、同統計調査からわかっています。
「家庭における不慮の事故による死因」を見ると、家庭での平らな場所での転倒(「スリップ、つまずき及びよろめきによる同一平面上での転倒」)のうち、65~79歳が約24.0%、80歳以上は約67.0%を占めています。
階段での転倒・転落(「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」)でも同じような結果で、65~79歳が約36.4%、80歳以上が約50.5%を占めているのです。