真面目で優秀な社員から先に辞めていってしまう

経済学には「悪貨は良貨を駆逐する」という法則がありますが、これは現代の組織風土にもそのまま当てはまります。職場に有害なエースが存在するとき、最初に限界を迎えて去っていくのは、実は会社を支えている「誠実で優秀な社員」なのです。彼らは責任感が強く、チームのために尽くそうとします。だからこそ、有害なエースが撒き散らす不機嫌やマウントに誰よりも傷つき、疲弊してしまいます。

最近ではフキハラ(不機嫌ハラスメント)といって舌打ち、ため息、あからさまな無視、威圧的な態度などで周囲に不快感や精神的プレッシャーを与える行為を忌み嫌う風潮も出てきました。そうした理不尽を会社が「成果を出しているから」と放置しているのを見ると、真面目な社員ほど「この会社に自分の未来はない」と見切りをつけ、静かに、そして真っ先に離職を決意します。結果として職場には、有害な人と、それに怯えて思考を止めた人だけが残るという、最悪の悲劇が起こるのです。