小川代表発言の背景にあった強い民意
それは、中道改革連合の新しい代表になった小川淳也衆議院議員の発言である。
小川代表は3月27日の記者会見で、将来における皇位継承に関連して、自分は「女性天皇を生きているうちに見てみたいという日本国民の一人だ」と発言したのである。
皇室の問題については、国会において4月15日から各党・会派の代表者を集めて全体会議が開かれる。そこに中道も参加するが、母体となった立憲民主党と公明党の議員の間に考え方の上で開きがあり、そのときまでに党内で意見の集約をするのは難しいとされている。そんな中での小川代表の発言だった。
小川代表の発言は、国民の間に女性天皇を求める声が強いことを背景としている。
自民党に多い保守派の議員が男系での継承にこだわり、女性天皇や女系天皇を決して認めようとしないのとは対照的である。このことは、国会での議論に影響を与えるかもしれない。
その点については、現時点での予測は難しいものの、「愛子天皇」待望論を後押しするような発言が政治家から出たことの意味は大きい。小川代表が、全体会議において、記者会見と変わらない発言をしたとしたら、女性天皇の実現を阻むような形での皇室典範改正にブレーキがかかるかもしれない。
ただ、そんな矢先の4月3日、小川代表は記者会見でその発言を撤回し、謝罪してしまった。
天皇が秋篠宮家から生まれることへの葛藤
自分が生きている間に女性天皇の姿に接してみたいというのは、多くの国民が感じているところでもある。しかもそれは抽象論ではなく、間違いなく愛子内親王の天皇への即位のことを指している。
「愛子天皇」待望論を唱える人たちは、悠仁親王では将来において、憲法が定める日本の象徴、日本国民統合の象徴たる天皇としてはどこか受け入れがたいという気持ちを抱いていることになる。
そこには、秋篠宮家に対する国民の評価が影響している可能性は考えられる。眞子元内親王の結婚問題が影を落としていることは間違いない。そのことに悠仁親王はまったく責任がないのだが、多くの国民は秋篠宮家から天皇が誕生することに複雑な思いを抱いている。
そこには、悠仁親王本人の問題もからんでいるのではないか。それも、実は本人の責任ではまったくないことなのだが、その「生まれ」ということが深く関係しているのである。