夫へのイライラは「自分の欲求」への裏返し

平等の捉え方を変えない限り、「私のほうが一生懸命子どもの学校選びをしている」とか、「旅行の段取りを決めるのはいつも私ばかり」とあらゆることに不平等感が募っていきます。

本当は教育情報をリサーチすることも、旅行を企画することも好きだったはずなのに、不平等感があるがゆえに、前向きに取り組む気持ちを失ってしまっている方もいます。そうなってしまっては、もったいないですよね。

お互いの得意・不得意を理解する。そして数値で測る平等性を手放し、得意を活かした采配をしていけるようになりましょう。

夫に対してイライラしていることは、実は自分が求めていることだというのは“あるある”です。

例えば、

・夫が休日に昼まで寝ていることにイライラ→「私だってもっと休みたいのに」
・夫が遅くまで飲み歩いていることにイライラ→「私だって友達と飲みにいきたいのに」
・夫が仕事が忙しいという理由で家事をしないことにイライラ→「私だって仕事に集中したいのに」

という心理的なメカニズムになっているのです。

自分の欲求が満たされていないので、それができている夫に対して頭に来るのです。

背を向けてソファに座っている男女
写真=iStock.com/Nuttawan Jayawan
※写真はイメージです

「お返ししたくなる」心理作用を使う

「好意の返報性」という言葉をご存知でしょうか? 人からサポートや行為などを受け取ると、それに対してお返しをしたくなる心理作用のことです。

夫婦間でも「好意の返報性」が働きます。

「好意の返報性」を意識しているわけではないですが、私は休日に夫がウトウトしていると、ブランケットをかけてあげたりクッションを渡したりしています。居心地よく寝られるように、サポートしているのです。自分を配慮してくれているんだと思ったら、相手も私のことを大切にしてくれます。

十分に充電されると、「この後、出かけようか?」と自ら言ってくるようにもなります。

夫が休日の日には、「働かせてなんぼ」「動かしてなんぼ」と思っている方もいます。しかし、逆に、「ゆっくり休みなよ」と言うと、大切にされていると感じ、夫も妻を大切にしたくなります。そして、充電されれば自ら動くようにもなっていきます。

こんな話をすると、「夫を働かせるために優しくしているのか」とセコイ人のように見られないか心配ですが、エネルギーが充電されれば、仕事も家事も生産性が高まるのは事実。家族が過ごしやすくなるための方法だとも思うのです。

押し付け合うのではなく夫婦でエネルギーの総量を高めて、安心できる家庭をつくるという上位の目標に向かっていけるといいな、と思っているのです。