グリーン・ゾーンの言葉に言い換える

では、子供のやる気がダウンしているときは?

「人は神経が高ぶっているとき、ノンストップで走り続け、疲れにも無自覚になります。そうなると当然ながらいつかエネルギーが枯渇して受験勉強も続かなくなり、無気力状態に。完全なブラック・ゾーンです。そんなときに親が『ぼぅっとしていないで宿題しなさい!』などと畳みかけると、さらに状態が悪化します」

親は子供の様子を見極めた上で、かける言葉を選ぶ必要があるのだ。以下、園田さんの経験も踏まえつつ、子供へのOK・NG声かけの事例を見ていこう。

「今日のテストどうだった?」→「今日も長時間がんばったね」

例えば、塾から帰ってきたばかりの子供が疲れた顔をしていたら、「今日のテストどうだった?」「授業は理解できた?」と聞きたい気持ちをぐっと飲み込んで、まずは労おう。結果が良ければ子供から喜んで報告してくれるだろう。

「テストの解き直しを4教科終わらせるはずが、1教科の途中までしか進んでいないのも、無気力ゾーンにいるからかもしれない。『たった数問で息切れ? せめて1教科は終わらせようよ』と言いたくなりますが、人によって、限界値は異なることを忘れないようにしたいです」

「宿題が終わったら休もうか」→「一旦休もう!」

日常は「がんばってるね」「ここはできるようになったね」と応援していることをさりげなく伝え、だんだん疲れてきて鉛筆を持つ手が止まりそうになったら小休憩、完全にやる気がなくなってエネルギーが落ちた状態にいたらちゃんと休むか、今日は寝ると割り切って、メリハリをつける。

「親としては『宿題が全部終わったら休もうか』『解き直しが4教科分全部終わったら遊んでいいよ』と言いたくなりますが、こまめに休まないと続かないのが人間。ましてや人間の集中力は20分といわれています。疲れる前に休憩を挟む方が結果的に質も量も上がる傾向にあります」

「うちの子は家では1分も勉強しないんだけど」という子には、短い間だけでも集中するよう働きかけ、リズムをつくりたい。

【図表2】ストレスを与え続けると、過敏や心配、視野の狭化、思考力の低下など、負の状態に陥る
ストレスを与え続けると、過敏や心配、視野の狭化、思考力の低下など、負の状態に陥る(図版提供=Transform)
【図表3】戦略的休息(回復)
図版提供=Transform