「受験なんかしなくていい!」退塾を申し出た
2)思い切って第三者にバトンタッチ
どうしても心に余白を持てないときは、第三者に頼れないか検討するのも手だ。
「親は子のサポートに奔走すると疲れがたまります。子供は子供で、休息しているときに『宿題やったの?』などと言われると気が休まらない。そんなときは、近くに親戚や頼れる友人家族などがいればどこかへ連れ出してもらえないかお願いして、物理的距離を置いて休んでもいい」
園田さん自身、堪忍袋の緒が切れて娘に声を荒らげたことがあったという。子供のためにと、頑張り過ぎて、気持ちが前のめりになりすぎてしまったのだ。
「当時娘は小6の6月。第一志望まで全然偏差値が届いていないのに、宿題を全然やろうとしない。『やりなさいね。自分がやると言った中学受験でしょ』と言うと嫌々やる。でも、次の日はやらない。怒ると娘はさらにやる気が低下する。レッド・ゾーンの私は『そんなにやる気がないならもう塾もやめなさい。受験なんかしなくていい!』と最後通告を出してしまったんです」
数時間後、園田さんは予定していた塾の保護者面談で退塾を申し出た。すると、先生は冷静にこう諭してくれたという。
「お母さんが前のめりになると、子供は逃げたくなるもの。お母さんは一旦勉強に関わらないようにしてください。後は、こちらでやりますから」
その後、塾長が娘と1:1で話をすると、本人は見事にやる気を復活させ、そこからエンジンがかかって、見事、神奈川県内の女子中学で最難関レベルに位置する第一志望校の合格を勝ち取ったそうだ。
「娘は塾長のことを尊敬していたので効果があったのでしょう。子供が信頼する第三者に入ってもらうことで、適正な距離を保ち、親子ともにグリーン・ゾーンに立ち戻ることは可能です」
中学受験の合否は子供がどれくらい勉強を積み重ねるかも重要だが、見守る母親や家庭内のグリーン時間がどれだけ多く、レッド時間を最小限にできるかということも大きく影響がするということなのだ。