「TOEICは難しい」「会話に役立たない」という思い込み

TOEICに対して「難しいんじゃないか?」「ビジネス英語ばかりで日常会話には使えないのでは?」という先入観を持っているようです。しかし、これらは思い込みです。

まず、TOEICの試験は「リスニング(聞く)」と「リーディング(読む)」の2つの技能だけで、スピーキング(話す)やライティング(書く)はありません。だからこそ、リスニングに集中的に時間を費やせ、英語の発音に慣れる量を圧倒的に増やせるのです。

しかも、問題はすべて選択式。公式問題集も充実しており、「どんな問題が出るのか」「何を練習すればいいのか」が最初から明確になっています。つまり、TOEICは対策しやすく、再現性が高い試験なのです。

また、TOEICのリスニングには、空港やホテル、社内会話、会議、電話対応など、実際のビジネスや日常でよく使われる表現が数多く登場します。海外に住んでみると、「これはTOEICの勉強で学んだことがある」という場面に頻繁に出くわします。

「TOEICはビジネス向けで日常会話に使えない」というのも、完全な誤解なのです。

最大のメリットは「自信がつくこと」

TOEICに限らず英語の資格試験のスコアが上がることで得られる最大のメリットは、「自信がつくこと」です。「500点を超えた」「700点に届いた」という客観的な指標は、自分の英語力を“可視化”してくれます。この成功体験が、英語を使うことへの心理的なハードルを下げてくれます。

聞く力を磨くことでコミュニケーションの土台が築かれ、英語に対する自信がつくことで結果的に会話にも前向きになれる――。これが、TOEICが英会話につながる構造です。

では、具体的に何をすればいいのか。多くの人がやってしまいがちなのが、「聞き流すだけ」のリスニング学習です。しかし、私は“聞くだけ”のリスニングはあまり効果がないと考えています。

では、効果的なリスニング上達法は何かというと、「シャドーイング」です。

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じ内容を声に出して追いかけるトレーニング方法です。音を聞いた直後に追いかけるように口を動かし、それを自分の耳で確認する。この一連の動作を通して、英語の音が定着していきます。

やり方は非常にシンプル。「TOEIC公式問題集を使い」「毎日30分」「必ず声に出す」だけです。音声データは、公式問題集を購入すると専用サイトからダウンロードできます。