ドムドムファンに愛される「どむぞうくん」

ドムドムハンバーガーは、創業時から変わらずに象をシンボルマークにしています。「象のように親しみやすい存在になるように」そんな願いが込められているそうです。

デザインは年々変化し、私たちが事業承継したときに、赤を基調とした現在のデザインになりました。シンボルマークは一部の看板やユニフォーム、ポスターなどに使われてきましたが、ぬいぐるみなどの立体物になったのは2021年のことでした。

最近発売したファミリーマートカラーの「どむぞうくん」第2弾、黄色のボディに白い耳、赤いリボンがついた仲間も、ファミリーマート店舗限定で大好評でした。今では多くのブランドとコラボし、様々なカラーバリエーションのどむぞうくんが販売されています。

ファミリーマートカラーの「どむぞうくん」第2弾。奥に見えるのが第1弾
提供=ドムドムフードサービス
ファミリーマートカラーの「どむぞうくん」第2弾。奥に見えるのが第1弾

このアイデアは、商品開発担当でキャラクター好きの浅田さんの発案です。手のひらサイズの赤いボールチェーンぬいぐるみを販売したときも、すぐに人気に火がつき、大ヒット商品になりました。

社内でも「どむぞうくんにも仲間がいたほうがいいよね」という声が上がり、「どむぞうくんと仲間たち」という形で、4色販売することにしました。

侍カラーのバージョンに購入希望者続出

ピンクの「どむこ」、緑の「どむさん」、黄色の「どむたろう」。それぞれにキャラクター設定があり、青色は「どむクルーズ」に決まりました。これは、営業のグループLINEで「外国の名前がいいかと思います」という連絡が来た際に、私が冗談半分で「どむクルーズ」と返信したところ、本当に採用されてしまい驚きました。ちょうどトム・クルーズさん主演の映画『トップガン』の新作が公開された頃でした。

2023年の「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」が始まり、日本中が熱狂していたときのこと。元来野球好きの私は、ドムドムは日本チームを応援できていないじゃないか! と気づき、純粋に野球ファンとして一緒に盛り上げたいと思いました。

そんな思いで出社すると、社内の片隅にどむぞうくんのバイカラーのサンプルが置いてありました。胴体が紺で耳が赤。くしくも、侍ジャパンのユニフォームと同じ配色……!すぐにその写真と共に、「侍カラーのどむぞうくん 奇跡的に1頭だけ産まれていました。#WBC決勝 #侍ジャパン」とツイートしました。

すると、その投稿は多くの人の目に留まり、購入希望者が続出しました。まったくの想定外の展開に驚きつつも、せっかくだからと、配色を逆にした胴体が赤で耳が紺のバージョンも作って販売することに決めました。