無事に退院できたけど…

そういう抜群の腕を持っている医師に出会えたわけなのですが、実はその医師は患者とのコミュニケーションがとても下手な人でした。会話がうまくないというレベルではなく、彼の選ぶ言葉づかいが、「患者の生きる気持ちを萎えさせてしまう」ほどだったのです。

せっかく手術が成功したというのに、平気で「最悪のシナリオでした」「あなたのは、ラッキーではありません」「再発を防止する手段はありません」などと言い、「生き延びようとあがく人にかぎって不思議なことに死ぬんですな」とまで言われて、作者の気分はどん底まで落ちました。