愛子さまがご一緒だったことの意味
上皇上皇后両陛下は戦後50年にあたる平成7年(1995年)の前年に、まず激戦の地だった硫黄島にお出ましになった(平成6年[1994年]2月12日〜14日)。それを踏まえて翌年、上皇陛下ご自身がかねて唱えておられる日本人が忘れてはならない「4つの日」、すなわち沖縄戦で組織的な戦闘が終結した6月23日、広島に原爆が投下された8月6日、長崎に原爆が投下された同9日、終戦の玉音放送がなされた同15日……に沿って、長崎県・広島県(平成7年[1995年]7月26日〜27日)、沖縄県(8月2日)、東京都慰霊堂(8月3日)を、それぞれ訪れられた。
これらは、苛烈な戦争を「天皇」として実際に体験された昭和天皇が、生涯をかけて深い反省とともに抱き続けておられた「平和への願い」を、揺るぎなく受け継がれたものだった。
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