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(2)稼ぐ人の56%は書類を毎日捨てている

まずは調査結果を見てみよう。年収1500万円以上のビジネスマン(以下「稼ぐ人」)の56%は、書類を毎日捨てている(2)。一方の500万円台の人(以下「そこそこの人」)は4割程度だ。

整理とは「モノを減らすこと」であり、整頓とは「使いやすいように配置すること」である。整理↓整頓の順が重要。不要なモノが多いと整頓は難しいからだ。

片づけの極意は、すぐに分けて整理すること。「要らない」と分類したモノは早めに捨てる。すぐに判断ができないモノは1週間、1カ月と期限を決めて「漬け場所」に置いておき、期限がきたらまとめて捨てるといい。

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(3)稼ぐ人の半数近くが書類をデジタル化している/(4)稼ぐ人の26%が名刺をデジタル管理している

そのうえでデジタルツールなどを使って整頓する。調査でも、稼ぐ人の半数近くが書類をデジタル化しており(3)、そこそこの人の約3倍にあたる26%が名刺をデジタル管理している(4)ことがわかった。現物保管をする必要のないものはデジタル化を検討する余地がある。

ただし、リアルなモノを減らすことが先決だ。顔も思い出せないような人の名刺をデジタル管理したところで、不要な情報が増えてしまうだけだ。名刺も1カ月ほど「漬け」たうえで、必要なものとそうでないものとを分けていけば、3割ほどは捨てることができるだろう。

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(5)稼ぐ人は、あらゆるツールを駆使している

(5)は、稼ぐ人はすべての整理整頓ツールにおいて、そこそこの人より利用率が上回っていることを示しており、片づけに積極的であることがわかる。

ただ、ペン立てとデスクマットには注意してほしい。ペンを入れたり紙をはさんだりしやすいために、「不要なモノが溜まる巣窟」になりやすいのだ。

デスクが物置になっている人を見かけるが、「デスクの上は作業する場所」と位置づけ、パソコンと電話以外は極力モノを置かない状態を維持することが理想である。余計なモノが目に入ると、ついそちらに頭が動き、集中力を殺ぎかねないからだ。