人生の成否は、本人のキャラ(性格)に影響を受ける。作家・橘玲さんは「ひとには大きく5つの性格特性があり、人格はその組み合わせだと考えられている。自分の性格は、10項目の質問に答えるだけでわかるので、把握しておいたほうがいい」という──。

※本稿は、橘玲『人生は攻略できる』(ポプラ新書)の一部を再編集したものです。

女性は、紙の袋、コピースペースに、思考、疑問符のアイコンを混同しています。
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子どもが無意識につくりあげる「自分らしさ」

「自分らしさ」とはなんだろう。その特徴は、なにが「自分らしい」か訊かれてもうまくこたえられないけど、「自分らしくない」ことはすぐにわかるし、その判断になんの迷いもないことだ。――ファッションが好きなら「自分らしくない服」は一瞬で判断できるはずだ。

これは、君が「自分」を知らなくても、無意識は君が何者なのかちゃんと知っている、ということだ。この無意識を、ここでは「スピリチュアル」と名づけよう。

スピリチュアルは「霊性」とか「精神世界」のこととされるが、「こころのなかの意識できない部分すべて」の意味で使う。研究者によっても意見は分かれるが、脳科学ではヒトのこころの9割(あるいは99%)は無意識すなわちスピリチュアルだとされる。

キャラとは、子どもの頃に友だち集団のなかで(無意識に)つくりあげたスピリチュアルのことだ。ひとはスピリチュアルを意識できないけど、それは一個の「人格」として、好きなことや嫌いなこと、やりたいことややりたくないことにものすごくこだわっている。

リーダーキャラは政治家や社長を目指す

どんな子どもも自分のキャラを持っていて、それを使って友だちとつき合う。英才教育として天才児を同世代の子どもたちと切り離して育てることがあるが、こういう子どもはおうおうにして、大人になってから人間関係をうまくつくれなくて困難な人生を歩むことになる。これは、自分のキャラを持っていないからだろう。

ここから、世の中になぜいろんな役割(キャラ)があるのかも説明できる。

ぼくはずっと、政治家を目指したり、出世階段を登って会社の社長になろうとしたり、そういう大変なことをするひとがいるのが不思議で仕方なかった。それよりもっと楽に生きられる方法がいくらでもあるのに。

でもこれは、ぼくがリーダーキャラではないからだ。すべての友だち集団に必ず1人のリーダーがいて、彼ら/彼女たちがそのまま大人になっていくのだから、社会にはものすごい数の潜在的なリーダーがいる。このひとたちが頑張っているお陰で組織が成り立つし、社会は回っていくのだ(たぶん)。